北海道でブームの兆し!?個性派一軒貸し切りの宿 古民家や石倉を改装…温故知新のおもてなし
建物をまるごと借りて泊まることができます。
広さを活かしたり、古さを活用したりー
マチ中に眠っていた建物を宿泊施設として使う個性派な「1棟貸し」が人気です。
その魅力を取材しました。
趣深い雰囲気のこちらの建物、中に入ってみるとー
(下岡里未さん)「いらっしゃいませ」
和の象徴!
畳敷きのくつろげる空間が出迎えてくれます。
部屋の一角には古本やレコード、こけしが集まり「古き良き」雰囲気も。
味わい深い木の階段を上った先にはー
繊細な建具や掛け軸など和のテイストが目白押しです。
2023年8月に開業したこちらの宿、実は築100年以上の空き家でした。
世界中を旅していた下岡さんが、様々な人たちと交流できる「宿」の魅力に惹かれて、リフォームを決意したといいます。
(下岡里未さん)「海マチがとても昔から好きだったので、小樽で空き家を再生して宿だとか飲食店だとかそういう空き家再生プロジェクトがありまして、やってみても面白いかなと思って小樽にしました」
実は、こちらの宿は建物をまるごと借りて宿泊できます。
1日1組限定ですが、最大10人宿泊でき、人数にもよりますが値段は1泊2万円から5万円程度だといいます。
(下岡里未さん)「小樽って良かったなって思える人を世界中に増やしていけたらなというのが一番の思いです」
(坪田カメラマン)「こちらの宿泊施設は広い倉庫を活用しているのが特徴で、ブランコに乗って遊んだり、広いスペースでビデオを楽しむことがきます」
ブランコやホームシアター、おもちゃの木馬など遊び心いっぱいの施設がこちら。
築120年の石倉を改装して、2024年3月にオープンしました。
最大の特徴はその広さです。
(高濱心吾代表理事)「1階と2階合わせて約200平方メートルの面積がありますので、かなり一般的な宿と異なって、ゆったり使える宿だと思っています」
寝室だけで40平方メートル。
ベッド4台やソファーベッド、ベビーベッドを備えています。
こちらの宿泊施設も建物まるごと借りられます。
(高濱心吾代表理事)「ニセコの宿泊価格や滞在するのに必要な経費がすごく上がっていますから、小樽に滞在しようというゲストが多くいらっしゃるんです」
近年オープンが相次ぐ1棟貸しの宿泊施設。
その理由について専門家はー
(ホテル評論家 瀧澤信秋さん)「北海道内の宿泊施設における1棟貸しの傾向としては、コロナ禍を契機に増加しているということが言えます。北海道というのは非常に環境が宿泊施設の立地としても環境がいい、自由度が高い、運営しやすいという利点が挙げられる」
次々と登場する個性派な1棟貸しの宿泊施設。
マチの活性化に一役買う存在として期待が集まっています。