郵便局もデパートも あの手この手で”働き方改革”進む 新年初売りの日程にも変化 北海道
郵便局にデパートなど、働きやすさを打ち出す働き方改革が様々な業種で進んでいます。
正月の初売りを遅らせる動きも広がりをみせています。
25日正午、札幌市内の郵便局の入り口ではブラインドが閉められました。
(山本記者)「平日のお昼なのですが、郵便局の中に入ってみると、窓口の営業が1時間休止になっています」
従業員の昼休みはこれまで、時間をずらし交代でとるしかなかったといいますが…
今月18日から、利用客が比較的少ない道内30か所の郵便局で、試験的に“昼休み”が導入されました。
昼休みは店舗によって違いますが、午前11時から午後1時半までの間に1時間、窓口業務が休止となります。
なぜ、昼休みを導入したのでしょうかー
(日本郵便北海道支社経営管理部 太田義樹課長)「昼時間帯に社員が交代で休憩を取得していて、少人数で運営する郵便局では職場環境の観点で課題があった」
午後1時、昼休みが終わり窓口業務再開です。
今回対象となった郵便局では、窓口業務を2人で担当することも多く、これまで1人が昼休憩に入ると、もう1人がいわゆるワンオペとなり、防犯上の問題もあったといいます。
働き方改革の影響で短くなった営業時間。
利用客はどのように受け止めているのでしょうか?
(利用客)「働いている身としては昼間も開いているほうが郵便物を出すには助かるが、従業員にとっては休みが必要だと思う」
より良い労働環境を目指した働き方改革。
正月商戦の目玉・初売りにもその波が押し寄せています。
例年1月2日に行われる初売りですが、大丸松坂屋百貨店は全国15店舗で初売りを1日遅らせ、3日とする方針を決めました。
この影響で、大丸札幌店も2003年の開業以来初めて1月2日が休業日となります。
婦人靴売り場で働く石川さんです。
年始の1月2日を10年間働き続けてきました。
次の正月は自宅でゆっくり休みたいと心待ちにしています。
(婦人靴担当 石川亜紀さん)「お客さんが初売りを楽しみにしていると思うと戸惑いもあるが、2日はゆっくり休んで3日、元気にお客さんを迎えたい」
会社側は従業員によりよい環境で働いてもらうために、2日の休業を決定したといいます。
(大丸札幌店 中井香住さん)「労働環境の改善が目的です。家族と過ごせる時間が増えて嬉しいという声も聞いています」
幅広い業種で広がりを見せる働き方改革。
様々な工夫で雇用の確保や職員の負担軽減が期待されます。