漏水箇所の復旧工事は難航 一部世帯では断水長びく恐れ 「食器洗った水をトイレに」 北海道
北海道下川町で10日から続いていた大規模な断水は、ほとんどの世帯で復旧しました。
一方で、漏水の復旧工事が難航していて、一部の世帯では断水が長引く可能性があることが新たに分かりました。
下川町では10日から一時、ほぼ全世帯にあたるおよそ1500世帯で断水が続き、12日朝も早くから、役場前では多くの人が給水に集まりました。
(下川町民)「トイレの水も流せないから食器を洗った水をトイレのタンクに入れている」
町によりますと、午前4時ごろに役場から西におよそ700メートル離れた西町で水道管の漏水が判明。
午前9時すぎから復旧に向けた工事が進められました。
工事に影響がないおよそ1400世帯については水道が使えるようにー
午前10時過ぎ、町内の美容室でも勢いよく水が出ていました。
(下川町民)「水を使うときは何も思わずに使っているけど、断水すると大変さがわかる。よかったです」
しかし町によりますと、漏水していた水道管の亀裂が大きいことなどから復旧工事が難航。
西町の一部と上名寄全域のおよそ100世帯については、断水が長引く可能性があることが新たに分かりました。
(下川町 田村泰司町長)「(原因は)凍結も考えらますし老朽化も考えられるが、どちらかが原因かは工事が進む中でわかってくるかなと。約100世帯断水が続いていますが、速やかに工事を完了して早く復旧することを進めていきたい」
町は漏水か所の復旧工事を急ぐとともに水道管が破裂した原因を調べています。