コメの価格高騰で異変 ふるさと納税も“コメ不足” 返礼品が受け付け停止に《新潟》
コメの価格高騰でふるさと納税に異変が起きています。南魚沼市ではコメの在庫が底をつき、返礼品の多くが受付を停止する事態となっています。
コメどころ南魚沼市。市のふるさと納税の返礼品の多くは自慢のコメです。しかし、その多くに「取り扱い停止中」の表示が並びます。
価格の高騰でコメを取りまく状況は一変しました。南魚沼市のコメ農家、日熊恵一さんです。
〈南魚沼市のコメ農家 日熊恵一さん〉
「こちらはふるさと納税の返礼品のご注文がいただいている分になります。在庫はもうなくて12月中にすべて完売になりました」
在庫分はすでに送り先が決まっているもの。今週中には全てふるさと納税の返礼品として発送するといいます。
〈コメ農家 日熊恵一さん〉
「12月に売り切れたことが今までなかったので、去年から今年にかけては需要が高まっているなという感想はあります」
南魚沼市が取り扱うふるさと納税の返礼品のうち約6割にあたる3000品目がコメです。そのうち約2900品目の在庫が底をつき受け付けを停止しています。
「いま在庫が非常にないというのがここに如実に表れている状況になっております。ふるさと納税の返礼品を提供し始めてからはおそらく初めてではないかなと思います」
返礼品としてコメの申し込みが増えたことで南魚沼市の今年度の寄付額は過去最高となる約70億円となる見込みです。コメの需要の高まりが税収を押し上げる結果になりました。
〈コメ農家 日熊恵一さん〉
「お米を買えない人を少しでも減らせるように、皆さまにおいしいお米を、安心安全なお米を提供できるように今後ともやっていこうと思います」
返礼品として異例の人気を集めるコメ。南魚沼市によると4月からことしの秋にとれる新米の受付が始まります。