×

【若い力】高校1年生が釜石大観音仲見世通りに店オープン 母と共にかつてのにぎわい復活目指して

2025年2月7日 18:00
【若い力】高校1年生が釜石大観音仲見世通りに店オープン 母と共にかつてのにぎわい復活目指して

 1月31日、にぎわいが失われた釜石大観音の仲見世通りに、16歳の女子高校生が店をオープンさせました高校生の新たな取り組みを取材しました。

 釜石大観音の仲見世通り。かつてはお土産を買い求める観光客でにぎわいを見せていましたが、現在はおよそ20軒のうち営業しているのはわずか2軒だけ。観光客も立ち寄ることはなくなりました。

 そんな中、1月31日、新しい店がこの日オーフ゜ンするのにあわせ、準備に追われていたのは、通信制高校1年生の小笠原皐さん。去年、地元を盛り上げたいと店の開業を決意、起業塾にも通い、母親とともに準備を進めてきました。

小笠原皐さん(16)
「(準備は間に合いましたか?)いいえ。今してる最中ですね。(もう間もなくオープンです)やばいです。どうしましょう」
 
 新たにオープンする店は皐さんが店長をつとめるフリースペース「クラッシュオン」と、母・梓さんが店長の古着店「たすいち屋」です。古着は、仙台市などを2人でまわり仕入れました。

「(11時になったよ)オープンです」

 年末年始にプレオープンし、知り合いなどを招き、この日念願の正式オープンにこぎつけました。平日の昼間でしたが、皐さんの知り合いやSNSを見た地元の人が訪れ、皐さんを激励していました。しかしお客さんが途切れると・・・

「(今なにしてるの?)あした、テストだからテスト勉強してる。(高校生っぽいね)高校生です」

 皐さんは現役の高校生、勉強と店長、これから忙しい毎日を送りますが、母・梓さんと協力して店を営業していきます。

母・小笠原梓さん(39)
「とても今でも(娘は)がんばっているので、やりたいことをとりあえずやってくれたらいいかなと。あまり縛られずに自分の道を進んでくれたらいいなと思います」
小笠原皐さん(16)
「自分の好きなものをより好きになれるようにとか、お店で売ってる服を着て自分をより好きになったりだとかレンタルスペースを使って好きなことをさらに大好きになれるようなお店になれたらいいなと思います」

 2月1日、お世話になった人たちを招き、お餅をふるまった皐さん。この日仲見世には笑顔があふれ、若い世代が地域を元気にする力を感じさせていました。

最終更新日:2025年2月7日 18:47