早くも来年春向けのランドセル販売 加熱する”ラン活”「大切に選びたい」 最新のトレンドは… GWがピーク
来月、小学校は入学シーズンです。新入学する子どもたちは待ちわびていると思いますが、店頭では早くも来年入学する新入児童向けのランドセルが販売されています。意中のランドセルを選ぶ「ラン活」が始まっています。
山形市十日町にあるカバンのフジタ本店です。
小坂憲央アナリポート
「こちらの店内、色とりどりのランドセルが並んでいます。実はこれらのランドセルは来年の春に小学校に入学するお子さん向けのもの」
こちらの店では、先月はじめに来年入学する子ども向けのランドセルの予約が始まりました。去年は予約が始まったのは3月上旬。ことしはさらに1か月ほど時期が早まっています。
カバンのフジタ藤田宏次社長
「やはり子どもが少なくなっている中でランドセルを大切に選びたい。最低3店舗は回る。ですから早くからいわゆる「ラン活」を始める」
人気の色やデザインのランドセルは予約が早く埋まるため、保護者は希望の品を見つけるためにインターネットの口コミやSNSなどから常に最新の情報を集めているそうです。選ぶポイントとなる子どもの好みや、6年間使える頑丈さ、そして軽さなどを見極めながら数多くの情報の中から慎重にこの一品となるランドセルを選び取る、いわゆる「ラン活」が始まっています。
ことし注目の色を聞いてみると・・・
藤田社長
「女の子は最近くすみ系が人気。淡い色。パステルカラーを薄くした色」
一方で男の子は黒をベースにふちやステッチなどに青や赤を使ったものが人気だということです。
この店には22種類、108個のランドセルがありました。中には側面に反射材がついた夜間でも車からはっきり見えるランドセルや、茶色など性別を意識させない色のジェンダーレスのランドセルなども多くありました。
ランドセル工業会によりますとランドセル1個の平均価格は去年は5万8524円で10年前に比べ1万6千円ほど高くなっていて高価格化が進んでいます。中には1個20万円前後する高級ブランドのものもあるということです。藤田社長は少子高齢化で子どもや孫1人あたりに使うお金が増えていて、ランドセルの価格が上がっても需要はある状態だとということです。
藤田社長
「人件費は下がることはないし、円安で材料費は高くなっている、人工皮革にしても天然皮革にしても、値下がりする様子はない。どうしても少しづつ高くなっている」
「ラン活」は5月のゴールデンウィークあたりにピークを迎えます。希望の一品に出合うには早めの出だしが重要です。