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鶴岡・致道博物館内の展示会場復活へ CFに1500万円以上の支援 県沖地震で被災後閉館状態

2024年2月20日 18:06
鶴岡・致道博物館内の展示会場復活へ CFに1500万円以上の支援 県沖地震で被災後閉館状態

鶴岡市の致道博物館では、5年前の県沖地震で傷ついた敷地内の展示会場を復活させるプロジェクトが進められています。費用を募るクラウドファンディングには1500万円以上の支援が集まり、展示はことし4月から再開されることが決まりました。

鶴岡市の致道博物館の敷地にある「旧西田川郡役所」は、日本建築に西洋の技術を取り入れた明治時代の文明開化を象徴する建物として国の重要文化財に指定されています。建物内は展示会場として公開されていましたが5年前の県沖地震で被災し、壁などの修理が必要となったことなどから2021年6月から閉館を余儀なくされていました。
こうした中、致道博物館は去年12月中旬、展示再開を目指し、目標金額を1000万円とするクラウドファンディングを開始。その結果、先月末までに741人から目標を上回る1572万5000円の支援があり、ことし4月27日から展示を再開することが決まりました。

致道博物館 酒井忠順館長
「地域の皆さんのおかげですし『致道博物館友の会』の会員、これまで博物館に関わっていただいた多くの方々が受付に寄付でお持ちいただく姿がたくさん見受けられて本当に職員一同ありがたくて会員・地域の方々と一緒に目標に向かっていけたと思う」

再開後は世界的な評価を受け活躍した日本のドールハウス作家の作品およそ40点や明治時代に製作されたものもあるミニチュア洋食器およそ2000点などを展示するということです。

酒井館長
「多くの方々に満足いただき、より庄内をPRできるようなひとつの拠点となる博物館を目指していきたい」

また動かなくなってしまった直径およそ90センチの大時計の修理も行われます。建物のシンボルとなっている大時計はおよそ50年前に設置されたもので、ことし4月末に修復が完了する予定です。