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山形地裁の刑事裁判 裁判官が誤って傍聴席入り口に鍵かけ一時非公開 審理をやり直し

2024年1月11日 17:57
山形地裁の刑事裁判 裁判官が誤って傍聴席入り口に鍵かけ一時非公開 審理をやり直し

山形地方裁判所で10日行われた刑事裁判で、傍聴に訪れていた裁判官が誤って傍聴席の入り口に鍵をかけ、一時非公開状態となったため、審理がやり直されていたことがわかりました。

審理がやり直されたのは、10日午後1時半に開廷した詐欺事件の初公判です。
山形地裁によりますと午後2時15分ごろ、山形地裁の職員が傍聴席入り口の扉に鍵がかけられていることに気付き、裁判官に報告しました。
裁判官は休廷を告げ、別室で対応を検討した結果、「公開が原則の裁判が違法な状態で行われていた」として検察官と弁護人の了承を得た上で被告人質問などの審理を、公開した状態でやり直したということです。傍聴席の扉は、裁判を傍聴するために入廷した山形地裁の別の裁判官が、誤って鍵をかけたということです。地裁の聞き取りにこの裁判官は「無意識に施錠してしまった」と話しています。
憲法で裁判は原則公開が定められていて、山形地裁は「職員の不注意によりご迷惑をおかけする事態が生じたことは遺憾。注意喚起し再発防止に努めたい」とコメントしています。