山形市の山寺に立石寺を開いた「慈覚大師円仁」を供養 天変地異起きないよう祈願
1100年以上前に山形市山寺の立石寺を開いた「慈覚大師円仁」を供養する法要が14日、「開山堂」で行われ、地元の人たちや観光客が参拝しました。
慈覚大師円仁が、860年に開いた山寺・立石寺。境内一面に降り積もった雪のなか石段を上ることおよそ20分。見えてくるのが、「五大堂」のすぐ下にある「開山堂」です。
「開山堂」には、円仁の像が安置されていて毎年、命日の1月14日に開帳しています。地元の人たちや観光客が見守るなか、住職ら8人がお経を唱えたあと、ハスの花びらをかたどった紙をまく「散華」を行い、円仁を供養しました。
立石寺清原正田住職「東北でも10年以上前に大きな地震があった。天変地異が起きないよう祈願した。みなさんが平安で豊かな年になることを祈念した。外国の方もたくさん来ているので日本の仏教の古い形を味わってもらいたい」
お堂の外では、法要の最中もさい銭を入れて手を合わせる人の姿が見られました。
山寺ガイド「円仁様あっての山。山寺のガイドをしているがことし1年みなさんの案内を無事に出来るようにお参りしている」
およそ40分の法要が終わると見守っていた地元の人たちたちは、安置された円仁の像を前で静かに合掌していました。