「山形花笠まつり」を盛り上げる「ミス花笠」 既婚者の応募も可能に 名称は変えず
山形の夏の風物詩「山形花笠まつり」を盛り上げる「ミス花笠」について、祭りを主催する協議会は、これまで「未婚」としていた応募条件を変更し、ことしからは既婚者も応募可能としました。「ミス花笠」の名称は変わらずに使用するということです。
ミス花笠は毎年8月に開かれる「山形花笠まつり」をPRするために毎年公募し、例年、4人が選ばれています。
祭りを主催する「県花笠協議会」によりますと、長年、「ミス花笠」の応募条件は県内に住む18歳以上の「未婚の女性」となっていましたが、ジェンダー意識の高まりを受け、去年(2024年)から性別の要件をなくし、「男性」も応募が可能としました。
そして、ことし(2025年)はこれまで「未婚」に限定していた条件をなくし、既婚者も応募できるようになりました。条件を変更した理由について協議会では「平日を含む花笠の練習会や 県内外でのPR活動に参加する必要があるため、これまでは未婚の方が活動しやすいと考えていたが、それは個人が決めることという考えに至った」としています。
これまでは主に、女性を対象に募集が行われてきた祭りやイベントなどのPR活動にあたる人たちの応募条件を緩和する動きは、青森県の「ミスねぶた」など近隣の県で先行して行われています。協議会によりますと、「未婚」や「女性」の条件をなくしたことで、「ミス花笠」の名称について変更を検討する意見も出たものの、長年親しまれてきた固有名詞であるとしてことしも継続して使用します。
一方、初めて性別を問わずに「ミス花笠」を募集した去年は、男性2人を含む26人から応募がありましたが、最終的に選ばれたのは女性4人でした。協議会は、男性が選ばれなかった理由について「ミス花笠は男女問わず同じ着物を着て活動を行うことを原則としているが、男性の応募者からこの趣旨に理解が得られなかった」としています。男性も女性と同じ着物を着て活動するという原則はことしも変更しない予定だということです。その上で「ミス花笠の趣旨を理解し祭りを盛り上げたい人に応募してほしい」と話しています。
ことしのミス花笠の募集は3月17日から受け付けが始まり、5月に選考が行われる予定です。