東根市のサクランボの産直施設 開店前に行列 「双子果」も安くして提供 「購入希望の方は早めに」
サクランボが最盛期を迎えている中、山形県内の産直施設には連日、サクランボを求めて多くの人が詰めかけています。東根市の産直施設には平日にもかかわらず、サクランボを買い求める人でごった返していました。ことしは実が2つくっついた「双子果」などの影響で、店頭に並ぶサクランボに影響も出ているということです。
東根市にある産直施設「よってけポポラ」です。
中川悠アナウンサー「オープンして10分ほど経ったところですがこの人だかり。皆さんのかごの中にはたくさんのサクランボが入っています」
店内には、「佐藤錦」や「紅秀峰」、去年本格デビューした大玉品種「やまがた紅王」などが並びます。サクランボを求めて、県内外なら多くの人が訪れ、午前9時の開店前から200人ほどが列を作ったということです。
買い物客「オープン1時間前の8時から並んでいる。東京の妹に送ります」
「知り合いに頼まれて。(何パックある?)分からないくらい」
「子どもとか孫に送る。粒が小さくて高い」
ことしは、去年の夏の高温の影響で、実が2つくっついた「双子果」が多く、収穫量の減少が懸念されています。これらの影響で、これまで店に入荷した量は全体で去年の同じ時期の7割ほど、このうち、贈答用の商品は、およそ半分ほどに減っているといいます。入荷量が減っている影響で価格は去年より1割ほど高くなっているということです。
よってけポポラ後藤 隼一店長「ことし双子果が多い状況であまり粒が大きくならない年。水分不足なのか雪が少なかった影響か分からないが、(大き目サイズの)2L玉が少し少ない」
「双子果」は通常、生食用としての出荷はされませんが、こちらでは、生産者の支援としてことし初めて「双子果」専用コーナーを設けました。通常のサクランボより価格を安く販売していて、生食用だけでなくジャムなどの加工用としても人気だということです。
買い物客「やっぱり安い。味は同じだけど。(これはどうする?)そのまま食べたり、ジャム作ったり」
サクランボの入荷が例年に比べると少ないということですがも買い求める人たちで大盛況となっていました。
買い物客「何が起こってるのっていうくらいびっくり。仕事で山形に来ててサクランボを買いに来たけどまさかこんなことになってるとは」
「一瞬でした。すごかった」
よってけポポラ後藤 隼一店長「紅秀峰は今週から来週にかけてピーク。全体としてはサクランボが買えるのは今月いっぱい。このあとも高温が続くので少ない中ですが、ご希望の方は早めに来て欲しい」
サクランボの販売は、今週末が一番のピークになる見通しだということです。