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引き取り手見つからない保護ネコの数が過去最多 山形市動物愛護センターが引き取り手募集

2024年9月23日 18:59
引き取り手見つからない保護ネコの数が過去最多 山形市動物愛護センターが引き取り手募集

中川悠キャスターの取材です。
山形市の動物愛護センターではことし、引き取り手の見つからない保護ネコの数が過去最多になりました。センターでは命をつなごうと、引き取り手を募っています。

山形市動物愛護センター「わんにゃんポート」。

こちらのセンターでは、2019年4月の開設以来、けがをしているネコや親から育児放棄されてしまった幼いネコの保護と引き取りを希望する人へのネコの譲渡を行ってきました。

しかしいま、保護しているネコの引き取りが進まず、施設では対応に頭を悩ませています。

山形市動物愛護センター・佐竹優主幹「ネコだと40匹というキャパシティ(収容できる数)、それに対して一時40匹を超えるぐらいのネコを収容していた。依然として多い状態」

センターで保護しているネコの数は9月上旬の時点で過去最多の41匹。これに対し、ことしは8月末までに引き取り手が見つかったネコは20匹にとどまっています。去年の同時期と比べると半数以下の数字です。特に、生後4か月以上の成長したネコの引き取りが進んでいないといいます。

山形市動物愛護センター・佐竹優主幹「センターのネコは365日技術員の世話を受けていて野良猫とは違って人慣れしている。ぜひ新しい飼い主になってもらえたら」

2019年の開設以来、イヌやネコの殺処分を一度も行わずに運営してきた山形市動物愛護センター。

ネコの引き取り手を募ろうと、毎月1回の譲渡前講習会とは別に23日、臨時の講習会を開きました。

市内外の26人が参加し、実際にネコとも触れ合いながら引き取りを検討していました。

山形市からの参加者「いますごく(保護ネコが)増えているというので、もう1匹くらいだったら飼えるかなと。うちにいる子と仲良くできるかが一番(不安)。ここの職員さんが専門的な知識をお持ちなのでちょっと相談したい」

山形市動物愛護センター・佐竹優主幹「トライアルというものも設けている。1、2週間自宅にネコを持ち帰ってもらい先住ネコとの相性を見てもらった上で譲り受けるかどうか判断することもできる」

センターでは譲渡前講習会を毎月12日に開いてます。ネコの引き取りが進まない状況が続く場合には再び臨時の講習会を開く予定です。また、ネコの引き取りには講習会への参加が必要ですが、保護ネコを窓越しから見ることはできるということです。講習会への参加などに関する問い合わせは、山形市動物愛護センターで受け付けています。