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サクランボの収穫作業と観光をセットにした「アグリツアー」が人気 人手不足の解消にも

2024年6月13日 16:59
サクランボの収穫作業と観光をセットにした「アグリツアー」が人気 人手不足の解消にも

山形県内でサクランボの出荷が始まりましたが、農作業を手伝う人手不足が毎年課題になっています。こうした中、農作業と観光をセットにした「アグリツアー」が今、人気を集めています。13日、天童市でツアーに参加した観光客が収穫作業を行いました。

この「アグリツアー」は、農業の労働力不足解消につなげようと、県とJA全農山形、そして大手旅行会社のJTBが連携して主催した、農作業をメインにした旅行ツアーです。岡山と愛媛、それに埼玉から訪れた4人の参加者が、天童市のサクランボ園地「たきぐちファーム」で真っ赤に実った「佐藤錦」を収穫しました。

愛媛県から「山形に来て食べてパリッとした食感にびっくりしました。楽しそうなので応募した。先に選別作業をして今日初めて収穫作業。サクランボの木が見られて感動しています」
埼玉県から「初体験で頑張ってみようかなと。今日で3日目、大分慣れた。木を傷めないように力づくでやってはいけない作業。柔らかく女性を扱うように」

この園地ではことし、寒暖の差が大きかったことで例年よりも5日早い、6月7日に収穫作業が始まりました。参加者たちは、地元の人たちと交流しながら作業を行います。その対価として賃金が支払われるのもツアーの特徴のひとつです。

たきぐちファーム代表取締役 滝口征司さん「近年は人材不足が深刻な問題になっていてまとまった人数が確保できないのでツアーを使い人材が確保できるのはありがたい。就農も考えられるような方が集まり定着してもらえればと思っている」

ツアーは、15日までで、収穫作業のほか選別やパック詰めも行うということです。10月にはのラ・フランスを収穫するツアーも予定されています。