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偉大な祖父と父 幼い頃から相撲道を歩んだ琴ノ若 「しこ名」はどうなる?

2024年1月29日 17:13
偉大な祖父と父 幼い頃から相撲道を歩んだ琴ノ若 「しこ名」はどうなる?

大関への昇進に大きく前進した山形県尾花沢市出身の佐渡ヶ嶽親方の長男、関脇・琴ノ若のこれまでの道のりを振り返ります。

1997年に誕生した琴ノ若の本名は鎌谷将且ー。YBCには生まれてまもない時期の映像が残っていました。

父・琴ノ若(当時)「産まれてすぐ会ったときは自分がお父さんだとピンとこなかった。できれば本人が相撲をやりたいのであればやってもらいたい。俺を抜いてもらいたい」

歩けるようになると、相撲が休みの日には親子3人でおでかけする姿も。

「この日は、夕ご飯の食材を一家で調達。もちろんパパっ子の将且ちゃんも一緒です」
将且ちゃん「ママ~バナナ売ってたの」

幼いころから、父である琴ノ若関の指導を受けながら、「相撲の道」を歩んできました。

2006年、当時8歳の将且くん、父親の最後の取り組みの対戦相手を務めました。

将且くん(当時8)「(ホッとした?)うん」

そして、埼玉栄高校から各界入りした2015年、「琴鎌谷」として初土俵を踏むと、その4年後、2019年5月の夏場所で十両昇進を決めました。

しこ名は父から受け継ぎ「琴ノ若」に。

佐渡ヶ嶽親方「私の『琴ノ若』を息子に。下の名前は傑太と読みます。傑太の傑は先代の師匠の琴桜傑将の1文字を頂いた」

母方の祖父、元横綱の「琴桜」から3代にわたる関取となります。

琴鎌谷改め琴ノ若「偉大な名前なのでこれに負けぬようしっかり精進していきますし、今度は琴ノ若は自分だと思ってもらえるように、これからも稽古をしていく」

翌年(2020年)に新入幕となった琴ノ若。その後、「敢闘賞」を2場所連続で受賞するなど、目覚ましい活躍をみせます。

琴ノ若「2場所続けて千秋楽まで優勝争いをして、自分にも可能性があると思ったので、 しっかり…あまり欲は出さず、なるようにしかならないので」
佐渡ヶ嶽親方と観客「欲を出せ」(笑い声)
琴ノ若「いや、出すと負けるので」

そして、去年各界入りから8年あまりで、父・佐渡ヶ嶽親方の最高位に並ぶ「関脇」に昇進しました。

琴ノ若「およそ四半世紀ふりに関脇・琴ノ若を復活させることができた。この地位で山形に帰ってくることができ、光栄に思う」

関脇昇進を記念して行われたパーティーの中では、しこ名について、こんな発言も…

佐渡ヶ嶽親方「私を越えて、先代師匠のしこ名・琴桜を名乗ってほしい。琴ノ若は、横綱・琴桜として皆さんの前で、横綱の土俵入りができるよう、日々精進していくので、今後とも佐渡ヶ嶽部屋をよろしくお願いします」

琴ノ若「本当に偉大なしこ名ですし、やはり守らないといけない気持ちを強く持って、毎日土俵にあがっている」

28日の優勝決定戦で、惜しくも照ノ富士に敗れた琴ノ若。一夜明け、今後への意気込みを語りました。

琴ノ若「(しこ名については?)当日まで秘密で。先代でもなく師匠でもない、相撲取りになっていければいい。辞めるまで追及してやっていきたい」

31日の臨時理事会で大関への昇進が正式に決まる琴ノ若。初の賜杯を手にする日が待たれます。