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篠田監督「ひたむきさ見せられた」 甲府ACL敗退もホーム国立に最多約16,000人 山梨県

2024年2月21日 21:13
 篠田監督「ひたむきさ見せられた」 甲府ACL敗退もホーム国立に最多約16,000人 山梨県
サッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府は21日夜、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ノックアウトステージラウンド16(決勝トーナメント1回戦)第2戦を戦い、1-2で敗戦。蔚山現代FCに2敗(トータルスコア1-5)となり、敗退が決まりました。篠田善之監督は試合後、記者会見に臨み、選手たちについて「ひたむきさを前面に出しながら、まとまって戦う姿勢をどの戦いでも見せられた」と胸を張りました。

篠田監督

「本当に多くのサポーターの皆さんが(第1戦の)アウェーに、そして国立のホームに来てくれた。甲府のサポーター、それ以外のサポーターも来て声援してくれたことに、本当に感謝したい。敗退してしまったので非常に重く受け止めている。ただ選手たちは非常によくやってくれた。やはり第1戦で0-3で負けてホームに来たことは大きく、重くのしかかった。そして立ち上がりの先制点で難しくしてしまったが、(選手は)よくやった。チャンスを多く作れたこともきょうのゲームは良かった。ただ、やはり決め切ること、あるいはもう一つ変化を加えること、もう一つサポートすること、判断を早くすることは蔚山が上回っていた。このアジアの戦いを経て、選手たちが何かを感じ、私自身も経験を生かし、進んでいければいい」

「彼らが天皇杯を優勝して出場権を得たこと、昨年グループステージを突破したことは、本当に選手たち自身で勝ち取ったこと。このアジアを勝ち抜くために足りない部分はクラブとしても明確に見えた。J1に常にいるチームでなければいけないし、クラブとして、 選手として、私自身も指導者として、本当に多くのものを学ばせてもらった。そして何よりもサポーターの力。山梨で試合ができず、山梨の子どもたちの前でこれを見せられたらもっと良かったかもしれない。ただ、ホームとして国立競技場を使わせてもらうため、すごくクラブとしてパワーを使って、いろんなところにお願いをしに行ったのは、本当に感謝しかないと改めて思う。クラブがさらに発展していくために、そして選手たちがもっとうまくなるために、そういったサポートを自分ができればと思う」

「新しく多くの選手が入り、既存の選手たちは、彼らとまずコミュニケーションをしっかり取り、前進した。ただ、チームをどういう方向性にし、どういうサッカーをするか、あるいは体力やコンディションも上げるための時間はかなり短かった。もっと有効的に自分自身も使えればと反省も感じている。ただ選手たちは、このラウンド16を通過する意思を全員が持ってトレーニングした。それを叶えられてあげられなかった自分は、やはり反省しなければいけない。ここからJ2リーグに入る。このタイミングで、この強度で試合ができたことは、彼らにとって、チームにとって、プラスとなった2試合だった」

「(蔚山には)今までのグループステージの相手とはまた違った、うまさと速さ、強さを、選手たちも私自身も第1戦ですごく感じた。少し前がかりになりすぎ、剥がされたのは、チームとしてまだ成熟さがなかった。後ろからボール運ぶのも非常にうまかったので、もしかしたらブロックなど色々なやり方があったかもしれないが、やはり奪いにいく姿勢を見せたかったのも自分の中であった。本当に質の高い選手が揃い、スピードがあり、今までと本当に違ったチームだった」

「誰しも甲府は『(グループステージで)敗退するだろう』『勝てない』『1勝もできないのでは』という思いがあったと思うが、選手たちはそれを覆した。本当に素晴らしい働きだったし、私自身も本当に誇りに思う。ただ、甲府の選手たちは、もっと力を出せる。本当にひたむきさを前面に出しながら、まとまって戦う姿勢を、アジアのどの戦いでも彼らは見せられた」

国立競技場には雨にもかかわらず、甲府の今大会ホーム最多となる15,932人が来場。試合終了後も、J2勢として初めてノックアウトステージに挑んだ甲府に対し、拍手が送られました。

【今大会のホーム入場者数】
2023年10月4日 vsブリーラム・ユナイテッド(タイ)
11,802人
2023年11月8日 vs浙江FC(中国)
12,256人
2023年11月29日 vsメルボルン・シティ(オーストラリア)
15,877人
2024年2月21日 vs蔚山現代FC(韓国)
15,932人

山梨放送