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1月の経常収支 19か月連続の黒字

2016年3月8日 17:37

 海外とのモノやサービスなどの取引を示す1月の日本の経常収支は、原油価格の下落などを背景に19か月連続の黒字となった。

 財務省によると1月の経常収支のうち、「貿易収支」は原油価格の下落により液化天然ガスなど、燃料の輸入価格が大幅に減少したことなどから、前の年の同じ月に比べて赤字幅を縮小し4110億円の赤字となった。

 また、海外からの旅行客が増え旅行収支が過去最大の黒字となったことから「サービス収支」も赤字幅を縮小している。

 一方で、企業の海外の子会社のもうけや証券の投資収益などを示す「第一次所得収支」は、対ユーロで円高になった影響で黒字幅が縮小した。

 こうしたことから、1月の日本の経常収支は前の年の1月に比べて4190億円黒字幅を拡大し、5208億円の黒字となった。黒字は19か月連続。