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NYダウ 原油価格下落などで109ドル安

2016年3月9日 8:08
NYダウ 原油価格下落などで109ドル安

 8日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、2か月ぶりの高値水準となっていた原油先物価格が反落したほか、世界的な景気減速が警戒され、前日比109ドル85セント安の1万6964ドル10セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は59.43ポイント下げて4648.83だった。

 この日は、値上がりが続き2か月ぶりの高値水準となっていた原油先物価格が3営業日ぶりに反落したことから、ニューヨーク株式市場でも売りが優勢になった。その原油価格は、指標となるWTIが1ドル40セント値を下げ、1バレル=36ドル50セントで取引を終えている。

 さらに、中国の貿易指標が思わしくなかったことや、ドイツ・香港・日本などの海外市場も値を下げたことから、世界景気減速への警戒感も高まり、利益を確定させる売りが優勢となる展開が続いた。

 市場関係者は「10日に発表されるEUの金融政策の行方が今後の株価を動かす要因になる」と話している。