７日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は原油先物価格が上昇したことなどを受け、ダウ平均株価は約２か月ぶりの高値で取引を終えた。

　７日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前週末比６７ドル１８セント高の１万７０７３ドル９５セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は８．７７ポイント下げて４７０８．２５だった。

　この日の市場は原油先物相場の上昇を受け、石油やエネルギー関連株を中心に買い注文が入り、ダウ平均株価は１月５日以来約２か月ぶりの高値となった。原油先物相場では、指標となるＷＴＩが終値で１バレル３７．９０ドルと、今年に入り最高値となった。

　また、中国経済の失速への懸念が広がる中、中国の国会にあたる全人代（＝全国人民代表大会）で示された経済方針が好感され、鉄鉱石などの素材部門への買い注文につながったという。市場関係者は「中国政府が景気を下支えする財政出動を行う姿勢を示したことが市場に安心感を与えた」と話している。