大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀を演じた長谷川博己さんや、広瀬すずさんら豪華俳優。さらに、福山雅治さんやMr.Children、菅田将暉さん、平手友梨奈さんといった旬なアーティストたちを撮影している写真家の奥山由之さん(31)。『news every.』では、奥山さんがデビューから12年間手掛けてきた数々のクライアントワークをまとめた写真集『BEST BEFORE』に掲載されている写真や撮影でのこだわりを聞きました。

写真家として幅広く活躍する奥山さん。旬なアーティストや俳優だけではなく、ポカリスエットやJRの広告写真なども手がけています。さらに、米津玄師さんの『感電』や星野源さんの『創造』といったミュージックビデオ作品の監督を務めるなどマルチに活躍しています。そんな奥山さんについて米津さんは「彼のユーモアにはいつだって心が動きます。光を見つけて切り取る力。尊敬しています。」と、その才能を絶賛しています。

■撮影のこだわり「相手の気持ちを理解して」

多くの有名人から支持される奥山さんに、撮影での準備について聞くと「3・4か月で一つの作り物だけに向き合っていることもよくあります。しっかりコミュニケーションを取って、相手の気持ちを理解して。事前の打ち合わせとかメールのやりとりとかは、撮影以上なんじゃないかなと。極端に言うと」と、一つ一つの作品に対して事前の準備を怠らないといいます。さらに、印象に残っている作品を聞くと「ポカリスエットの広告写真ですかね。被写体が300人くらい高校生たちで。自分も高校生の制服を着てディレクションするみたいなことをして。そうすると監督然とした人がメガホンで言うよりも圧倒的に親近感が湧くし、言葉はちゃんと深く伝わるし、そういうのは普段から意識しています」と、撮影では被写体と気持ちを共有する相互理解が必要だといいます。

■奥山さんが今後目指すこと－

そんな奥山さんが今後目指すものについて「自分がわかってないこととか、知らないこととかに出会いたいですよね。具体的になんですかって聞かれると人間なんじゃないかと。わからないに対して向き合っていくみたいなことが一番難しい」と、未知なものに向き合っていきたいという今後の目標を語りました。