村上春樹の魅力を聞く フランスで「“村上”といえば“村上春樹”」 6年ぶり長編小説発売
紀伊國屋書店・新宿本店では13日、通常の営業開始時間である午前10時30分より、約3時間半早めて午前7時頃から営業を開始しました。また、店舗前に特設のコーナーを設営。早朝にも関わらず6年ぶりの長編小説を待ちわびた読者が並びました。
発売をすごく楽しみにしていたという20代の方は、「早く読みたくてこの時間に(買いに)来ました。(仕事は)お休みを取ったので、家でゆっくりと存分に楽しみたいと思います」と笑顔で話しました。また、村上さんの小説は“人生のバイブル的な存在”だそうで、「中学生くらいから読んでるんですけど、自分のこれからの生活に期待感というか自分が知らない世界をすごく心にすんなりと届けてくれるところが魅力だと思っています」と明かしました。
村上さんのファン歴3年だという20代の方は、「村上春樹さんの主人公っていろんなもの諦めながら生きてる感じがすごいあるんですよ。どうでもいいことはサッと諦めて次に行く感じというか、あんまり変に固執しない生き方みたいなものはすごい学んだかなと思います」と話しました。
■「フランスだったら“村上”といえば“村上春樹”」
フランス出身で日本在住の50代の方は、「(村上さんの小説は)すごくきれいな日本語で書いてくれている。日本語の言語としての魅力をたっぷりと味わえる作品です」といいます。また、フランスでも村上さんの知名度は高いそうで、「すごい人気ありますよ。下の名前を言わなくても村上って言うだけで、みんな“村上春樹”って思うと思います。フランスだったら、“村上”といえば“村上春樹”ですね」と笑顔でコメントしました。