尾上松也 “歌舞伎”から離れた過去を明かす「高校卒業したらアメリカ行こうと思ってた」
松也さんが吹き替えを務めたのはアニメーション映画『バッドガイズ』(10月7日公開)です。富豪たちから華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団“バッドガイズ”の活躍を描いた物語で、松也さんは、天才的なスリで“バッドガイズ”を率いるリーダー“ミスター・ウルフ”の声を担当しています。
学生からの質問コーナーでは、夢や目標がまだないという高校1年生から「高校生の時、将来の夢はありましたか?」と質問が。
5歳で歌舞伎の初舞台を踏み、その後中学3年間は歌舞伎を離れたものの、高校1年から再び舞台に立ったという松也さん。「高校1年の復帰した時は、嫌いだったわけじゃないんですけど、歌舞伎をやり続けるつもりはなくて。中学の歌舞伎から離れているときにハリウッド映画にものすごいはまって、アメリカで役者やれたらいいやと思って、高校卒業したらアメリカ行こうと思ってた」と当時を回顧し「高校1年で(歌舞伎に)復帰するって話をいただいて、どうせアメリカで役者するなら“日本の伝統芸能の歌舞伎を学んでた”って言ったら武器になると思って(復帰した)」と明かしました。
■「職業を決めることが全てではない」学生にアドバイス
その後、歌舞伎を続ける中で変化があったそうで「でも気づいたら(歌舞伎が)やっぱり好きで。いつの間にかアメリカ行きたいとかは忘れていて歌舞伎に没頭していた」と話し「それでも歌舞伎が好きでやっていたものの、“ただやっていただけ”というのはある。経験を重ねていろいろやってみることで自分が何をしたいかが見つかるので、職業を決めることが全てではない。職業しながら何か違うことに目覚めることもあると思うので、一つの目標を定めるっていうことが正解ではないかなと思います」とコメント。
「目標がないうちに、いろんなことを試せるチャンスだと思っていろんなことやったらいいと思います」と自らの経験を踏まえて学生にアドバイスを送りました。