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松本潤、13年ぶりの舞台開幕「1回1回を大事に」 長澤まさみ、永山瑛太らと80公演完走へ

2024年7月14日 22:35
松本潤、13年ぶりの舞台開幕「1回1回を大事に」 長澤まさみ、永山瑛太らと80公演完走へ
(中央)13年ぶりに舞台に挑む松本潤さん(NODA・MAP 第27回公演『正三角関係』 撮影:岡本隆史)
松本潤さん(40)にとって13年ぶりの舞台で、作・演出を野田秀樹さんが手がける「NODA・MAP 第27回公演『正三角関係』」が開幕。初日を終えたキャスト3人と野田さんがコメントを発表しました。

『正三角関係』は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を入り口に、日本のとある場所のとある時代の花火師の家族、“唐松族の兄弟”を描いた物語です。花火師の長男を松本さんが、物理学者の二男を永山瑛太さん(41)が、聖職者の三男を長澤まさみさん(37)が演じます。松本さんは心が荒廃した花火師、長澤さんは“男役”と“女役”の二役、永山さんは神をも恐れぬインテリといった役どころに挑戦するということです。

7月11日に東京芸術劇場プレイハウスからスタートしたこの舞台は北九州公演、大阪公演を経て、10月31日からロンドン公演が開催され、80公演を予定しています。

念願のNODA・MAP作品、しかも13年ぶりの舞台の初日でしたが、今日は不思議なくらい全く緊張しませんでした。もともと本番はとても緊張するタイプではあるのですが、野田さんが一緒にいるからなんとかなるだろうという安心感がありましたし、今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ちでした。野田さんが書いた素晴らしい作品を、どこまで表現できるのか。あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたいと思います。

初日にあまり緊張しないのは初めてだなと思っていたら、途中からすごく緊張してしまいました。とはいえ、みんなで息を合わせて作っていく舞台に、安心感をもって集中して挑めている感覚がありますし、何か起きてもみんなで補い合いながらやれるところも、野田さんの作品の魅力だなと感じています。毎日なかなか同じようにはいかないのですが、自分をコントロールして、芝居をすることをちゃんと楽しめるところまでいけたらなと思います。仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです。

舞台初日の空気感を久しぶりに味わって、NODA・MAP のお芝居に出られてよかったと改めて感じました。稽古で試行錯誤を重ねて、みんなで「これだ」と思えるところまで作ってきたのに、本番にはやっぱりイタズラ好きな演劇の小悪魔がいるものだなと実感した初日でもありました。今日はそのライブ感みたいなものも含めて、お客様に楽しんでいただけたのかなと思いたいですし、舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです。体調と一緒に精神面もうまく整えながら、ロンドンの大千穐楽を迎えられたらと思います。

■野田秀樹さんコメント

シンプルなつもりが結構複雑な構造の芝居になっていることに稽古の途中で気が付いて、お客さんはどう反応するだろう?とドキドキしていたんですが、劇場に入ってからは構造がぐんぐんクリアになってきました。それはやっぱり、役者さんとスタッフさんの力。良い初日を迎えられて、みんなの力に本当に感謝しています。実際、横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました。お客さんからの笑い声も新鮮で嬉しかったですね。全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければと思っています。

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