菊地凛子「何よりも感慨深い作品になりました」 初の日本映画単独主演作で受賞
1992年に設立された『日本映画プロフェッショナル大賞』は、プロデューサー、映画監督、脚本家、新聞記者、映画評論家ら、映画業界の第一線で活躍する“映画のプロ” 31人の選考委員の投票と、実行委員会の独自の判断で決定する賞です。
菊地さんは「このたびはこのような賞をいただきまして、本当にありがとうございます。『658km、陽子の旅』は(授賞式が行われた)このテアトル新宿で約1年前に初日を迎えて、こうしてこのような賞をいただきまして、本当にうれしく思います」と挨拶しました。
映画は、引きこもり孤立していた42歳の陽子が、長年断絶していた父親の葬儀のために、東京から実家がある青森にヒッチハイクで向かうことになり、その旅で出会う人々とのトラブルや温かい交流を通して心を癒やしていく物語です。
菊地さんは、「本当に『陽子』は自分にとって40歳という、ここからどういうふうにキャリアを積んでいけばいいか悩んでいた時に、熊切監督が20年前に自分を起用して役をくださって、20年後また再び同じように作品が撮れたということで、何よりも感慨深い作品になりました。ここからまた、自分としてはスタートラインに立ったんだと思っております。また一から作品を一つ一つ丁寧にやってまいりたいと思います。本当に映画を愛する方々に選んでいただいたこと、本当にうれしいです。今後も頑張ってまいりますので、本当に応援していただければと思います。ありがとうございました」と、感謝と伝えました。