さまざまな芸能事務所が所属する団体・日本音楽事業者協会が19日、違法薬物を撲滅するための啓発動画を制作。完成披露記者発表会を行いました。

日本音楽事業者協会は、2009年に所属アーティストの違法薬物問題が起きて以降、所属する会員向けに対策セミナーなどを開催。今回は芸能界のみならず、一般の人々にも見てほしいという思いから、違法薬物撲滅を啓発する全3話の作品を制作し、動画サイトで配信します。

タイトルは『～違法薬物撲滅動画～ 絶対零度のオアシス』。脚本は、貧困や虐待、薬物など、様々な社会問題を取材し、数々の著書を出版してきたノンフィクション作家の石井光太さん（46）。

石井さんは「僕自身、様々な薬物の現場を見てきたが、ハッピーエンドは見たことがない。その多くはものすごく大きな悲劇」と明かし、「（本作は）フィクションではあるんですけど、個々の小さな物語はほぼ全てノンフィクション。僕自身が取材をして、聞いて見て知ったことを1つの物語の中にちりばめた。バッドエンドがどれだけ怖くてリアルなものなのか知ってほしい」とコメントしました。