小林幸子 “ラスボス”自宅では 「“ネコ語”をしゃべっています」
■ 小林幸子を表す“4つのピース”は 『歌』 『衣裳』 『酒』 『猫』
――1つ目のピース【歌】
デビューして58年がたちました。やっぱり58年間、歌を歌ってこられて本当に良かったなと思います。歌い手としてこんなに幸せなことはないと思います。デビューした時にね、自分が58年も歌えるなんて本当に思わなかったですよ。これはもう感謝しかないです。
――演歌だけではなくJ-POPやボーカロイドなどの“カバー”にも挑戦されていますが?
自分が興味あるもの、それはね、やらないと損。損って変だけど、何でも拒否しないでね、いったん受けてみる。で、嫌だったらやめればいいだけの話なんだけど。「今、面白いよ」って聞くと、一応聞く耳だけは持っています。そうするとね、意外な展開になっていくんですよ、本当に。“思い込み”っていう言葉があるじゃないですか。“思い込み”ってね、誰が思い込むかって、自分が思い込むだけなんです。これを外すとものすごく楽になる。「自分はこんな年だからこう思われているんじゃないか」とか「自分はこんなふうにみんなに言われている…」そんなこと全く取っ払ったら、新しいものが入ってきます。
――2つ目のピース【衣裳(いしょう)】
衣裳っていうのは、私の場合は“自分を表現するパフォーマンス”として。それと喜んでもらえる衣裳、楽しんでもらえる衣裳、そればっかりいつも考えています。今日のこれ(衣裳)もそうですけど。
――今日の衣裳を見せていただけますか?
(着物の柄を指しながら)モナリザ。ここに小林幸子。後ろ、モナリザ。(着物の裾をめくって)英字新聞。こんな感じなんですけど。紅白の衣裳もそうなんですけど、ドレスをデザインしてもらっている人に着物をデザインしてもらいました。だからやっぱり、こんな柄になっちゃいますよね。楽しいですやっぱり。
――今後挑戦したい衣裳は?
ひとつ言えるのは、“小林幸子にだけしか着られない”っていう衣裳ですね。それを笑われようが、貫き通したいと思っています。
■小林幸子が“ネコ語”を披露 愛猫は「世界で一番かわいい」
――3つ目のピース【酒】
人生の中で、お酒がない人生はあり得ないです。もうなんていいんでしょう! まあ、飲み過ぎは良くないですよね。飲み過ぎると体にも良くないですけども、やっぱり“百薬の長”っていう感じですね。
――お気に入りのお酒は?
今はね、焼き芋焼酎。あ、ごめんなさい。なんてこと言ってるんだろう。すみません。
――4つ目のピース【猫】
生まれてから猫しか飼ったことがないんですけど、いっつも猫と一緒です。猫に励ましてもらって、励まして。“ともに生きている”という状態です。
――猫のお名前は?
「コウの助」とね「ジャコ助」って言うんですよ。男の子2人なんですけど。かわいいです。もうね、世界で一番かわいいです。猫好きな子はみんな同じ事言います(笑) 私もう、“ネコ語”しゃべってますからね、家では。聞きます?
――お願いします。
※“ネコ語”を披露
「早く帰ってきてよ」ってしゃべってます(笑)
■Da-iCEと初めて共演 「全員息子にしたいくらい」
――Da-iCEと共演したことはありますか?
全然ないんです。今日は初めてみなさんと会うことができて、ものすごくうれしいです。
――トークを終えてDa-iCEのメンバー5人の印象は?
もうね、私は母親的な感覚で言わしてもらったら、本当に“好青年”です。全員息子にしたいくらい(笑)
――どんな話で盛り上がりましたか?
衣裳の話をしたり、売れない時代の話をすると「あぁ、そんなに苦労してるんですか」って。「全然わかりませんでした」って言ってくれて。でも「悔しさはバネにするのよ!」って言ったら、「そうですね!」って言ってね。みんな共感してくれたところがうれしかったです。
彼たちにとって“演歌のこぶし”っていうのが、ものすごく不思議でどうやって歌ったら(いいか)、わからないんだそうです。不思議なものだと…。「一緒にやろうか?」っていったら、なんか「変な感じになる」って言ってましたけど(笑)
――この取材のあと、歌唱部分を収録されるそうですがコラボレーションのポイントは?
歌謡曲のアレンジなんで、それをDa-iCEが“どう演じるのかな”ってすごく楽しみですね。