菅田将暉主演映画、公開初日「幸せ感じる」
映画「共喰い」が公開初日を迎え7日、俳優の菅田将暉(20)、女優の田中裕子(58)、青山真治監督(49)らが東京・新宿ピカデリーで舞台あいさつを行った。
山口・下関を舞台に、暴力的な性癖がある父をもった17歳の男子高校生の濃厚な血と性の物語を描く。
性に葛藤する主人公を演じた菅田は、「映画を公開できることに幸せを感じます」とにっこり。
母役の田中も「撮影から1年がたちました。まだまだ暑い中、新宿まで足を運んでいただき、ありがとうございます」と感謝。自称雨男の青山監督は「きょうはなぜか晴天で、しかも満員で…。晴れがましい気持ちです」と胸を張った。
菅田は、撮影時の田中の印象を質問されると、「いっぱい話をしてくださったんですけど…ユーモアがあって、ちょっとウソをつかれたり。『あたし、手相が見られるよ』って見てくれて、『あなたあれね、これね、こんなことが起こるわよ』って…。最後に『全部ウソだけどね!』って言うので『え〜!!』って」と会話の一部を紹介し、「田中さんはとても表現力がありすぎる」と結論づけて、笑いを誘った。
そんなやりとりをしたことをまったく覚えていないという田中。逆に菅田の印象を司会者に聞かれると「私にとってはとってもピュアな青年なのですが、本人はちょっとイケナイやつを目指している感がある」とイジりながら分析。菅田は大照れだった。
サプライズで、実の母から菅田に宛てた手紙が読み上げられるひと幕も。「父や母が送ってくれる昔の写真を見ると、本当に愛されて育ったんだなと思う。『産んでくれてありがとう』ってメールしたいと思います」と語った。