大腸がんの治療、療養のため演奏活動を休止していたピアニストの中村紘子さん（７０）が、ステージ復帰した。

　中村さんは６日夜、静岡で開催された「第１９回浜松国際ピアノアカデミー」のオープニングコンサートに出演。
　ショパン、ベートーヴェンの作品を披露したほか、最後に観客の拍手にこたえてブラームスのハンガリー舞曲第１番をアンコールとして演奏した。

　この日が約１カ月半ぶりのステージで、終演後に「ご心配をおかけしましたが、私の故郷と言ってもいいこの浜松で、満員のお客さまに囲まれて演奏できましたことは、ピアニスト冥利につきます」と話した。

　なお、２７日の東京・紀尾井ホールでのジョイントコンサートは中止する。リハーサルの時間が十分にとれないためだという。