【お別れ会】堺正章かまやつさんに未練ある
3月1日にすいがんのため亡くなったミュージシャン、ムッシュかまやつさん(享年78)のお別れ会が2日、都内で営まれ、発起人に名を連ねるザ・スパイダースの堺正章(70)と井上順(70)、歌手の森山良子(69)、松任谷由実(63)ら約1000人が参列した。
遺影には、かまやつさんがギターを弾く写真が使われた。2009年のレコーディング時に撮影されたものという。
約6000本の花々で彩られた祭壇は、赤いバラや白のカーネーションでかまやつさん愛用のVOXギター「Mark VI」をかたどり、祭壇の手前には愛用のエルメスのニット帽とゴロワーズのたばこも置かれた。
お別れ会は、約10年ぶりの再結成となるザ・スパイダースが、デビュー曲「フリフリ」を演奏してスタート。
堺は「この会はしのぶ会ではありません。(亡くなってから)そんなに時間が経っていませんから。お別れ会でもありません。僕らにまだまだ未練が残っているから。きょうの会は“かまやつひろしとともに”という会にしたい」とあいさつ。かまやつさんは生前、遅刻の常習犯であったことから、堺が「遅れて来そうな気がする」と明かすと、井上も「『よっ!』って、ひょっこり現れそう」と目を細めた。
その後もザ・スパイダースがヒットメドレーを披露したほか、かまやつさんとは50年交流していたという松任谷が「中央フリーウェイ」を歌唱。歌い終えると、「(かまやつさんが会場に)いる!ここにいる!」と“存在”を感じた様子で目を潤ませた。