芥川賞作家・川上未映子、アメリカの文学賞で日本人初ノミネート「不思議な気持ち」
川上未映子さん(撮影:当山礼子)
芥川賞作家・川上未映子さん(46)の小説『すべて真夜中の恋人たち』(講談社文庫)がニューヨーク現地時間の1月31日、世界で権威のある文学賞のひとつである『全米批評家協会賞』の小説部門最終候補作品にノミネートされたことが発表されました。
『全米批評家協会賞』は1974年に創設され、小説・ノンフィクション・伝記・自叙伝・詩・批評の各部門で優れた文学作品に贈られます。講談社によると、小説部門で日本人作家が最終候補となるのは川上さんが初めてだということです。
『全米批評家協会賞』は1974年に創設され、小説・ノンフィクション・伝記・自叙伝・詩・批評の各部門で優れた文学作品に贈られます。講談社によると、小説部門で日本人作家が最終候補となるのは川上さんが初めてだということです。
今回ノミネートされた小説『すべて真夜中の恋人たち』は、人づきあいが苦手で孤独を当たり前のように生きてきた34歳の主人公が、ある日初老の男性と出会ったことから始まる、長編恋愛小説です。
ノミネートを受け、川上さんは自身のツイッターで「過去の受賞作&作家を眺めつつ、怒涛のお祝いの連絡に不思議な気持ちです」とコメントしています。
『全米批評家協会賞』は現地時間の3月23日に決定する予定です。
【川上未映子さん プロフィル】
2008年に『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。その後も小説だけにとどまらず、詩集を発表。2019年には『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞し、本作はイギリス・アメリカ・ドイツ・イタリアなどでベストセラーに。その他、村上春樹さんとの共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。