ノーベル賞作家 カズオ・イシグロ、アカデミー賞脚色賞にノミネート 黒澤明監督のリメイク作
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロさんが、日本時間24日に候補作が発表された第95回アカデミー賞で脚色賞にノミネートされました。
カズオ・イシグロさんが脚本を手がけた映画『生きる LIVING』(3月31日公開)。日本映画界の巨匠・黒澤明監督の『生きる』(1952年)のリメイク作品です。舞台は第二次世界大戦後のイギリス、役所の市民課に勤める主人公・ウィリアムズが、医者から、がんであることを宣告され、余命半年であることが判明。これまで“歯車”でしかなかった日々に別れを告げ、新しい一歩を踏み出す姿が描かれています。
カズオ・イシグロさんが脚本を手がけた映画『生きる LIVING』(3月31日公開)。日本映画界の巨匠・黒澤明監督の『生きる』(1952年)のリメイク作品です。舞台は第二次世界大戦後のイギリス、役所の市民課に勤める主人公・ウィリアムズが、医者から、がんであることを宣告され、余命半年であることが判明。これまで“歯車”でしかなかった日々に別れを告げ、新しい一歩を踏み出す姿が描かれています。
日本の長崎で生まれ、5歳の時に家族とイギリスに移住したカズオ・イシグロさん。小説『日の名残り』や『わたしを離さないで』などで知られ、2017年にノーベル文学賞に輝きました。若かりし頃に黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つメッセージに影響されて生きてきたと語り、今回初めて、原作から脚本を制作する“脚色”を担当しました。
映画『生きる LIVING』はほかにも、主人公を演じた俳優のビル・ナイさんが主演男優賞にノミネート。授賞式は日本時間の3月13日に開催されます。