×

【花總まり&瀬奈じゅん】「新しいエネルギッシュなパワー!」〜『SUNNY』の魅力と青春時代を語る

2023年4月9日 20:00
【花總まり&瀬奈じゅん】「新しいエネルギッシュなパワー!」〜『SUNNY』の魅力と青春時代を語る

6月26日に幕を開けるミュージカル『SUNNY』。2011年に韓国で製作され、日本でも大ヒットした映画が世界初の舞台化。出演する元タカラジェンヌの、花總まりさんと瀬奈じゅんさんに独占インタビュー。作品の魅力、さらに作品にちなんで“青春時代のエピソード”などを聞きました。

1980年代、青春時代を過ごした仲良し女子高校生グループ「SUNNY」。月日は流れ、奈美(花總まり)は、主婦として何不自由ない暮らしを送っていた。ある日偶然、グループのリーダー千夏(瀬奈じゅん)と再会し、千夏が病のため余命一か月を宣告されていると知る。そして千夏から、「SUNNYのメンバーにもう一度会いたい」と頼まれ、メンバーたちを探し始める―。

■「生きる目的・活力を取り戻していく姿」を伝えたい

花總さんが演じるのは、反抗期の娘と仕事で出張の多い夫と何不自由ない暮らしを送る主婦・奈美。役について、「物語が進むにつれて、自分でも忘れかけていたものや、もう一度生きる目的や力を思い出していく。主婦の役なので共感してもらいやすいのではないか」と語りました。

一方、仲良しグループのリーダー・千夏を演じる瀬奈さん。「私は花總まり様を使って仲間を集めさせる役ですね(笑)」と冗談を交えながら話し、「花總さんが生きる活力を取り戻していく役とは逆に、みんなに何かを残していく役で、その対比を出していきたい」と意気込みを語りました。

1980年代のJ-POPSが彩る、新たな形のミュージカルで、花總さんと瀬奈さん2人がデュエットするシーンも。楽曲は「あみん」の大ヒット曲「待つわ」。どんなハーモニーを生み出すのか、そして、懐かしいナンバーの数々も見どころのひとつです。

花總さんは今回の作品について「今までに出たことのないような作品。コテコテのミュージカルじゃない、色々なものがコラボレーションしたものなので楽しみ」と話し、役が決まった時に瀬奈さんに「今回楽しもうね!」と話していたことも明かしてくれました。

■お互いのイメージは…“超キザった男役” “なんて優しい人!”

今回、お芝居では初共演という2人は、宝塚歌劇団での学年は1つ違い。インタビュー中、当時のお互いの印象を聞くと、花總さんは瀬奈さんに、「超キザった男役、“瀬奈様”が印象的。さあ皆んな、俺様が通るぞ!という感じ」と笑いながら語り、すかさず瀬奈さんが、「パジャマの襟は立てていません!」と赤面する場面も。

一方、瀬奈さんの記憶に残る、花總さんの印象的な姿は音楽学校時代のこと。「黙々と1人でお稽古をしているイメージ。孤高の人だった」と当時、稽古に励む花總さんの様子を語ってくれました。一方で、心温まるエピソードも。音楽学校の文化祭の時、花總さんに食事を買いに行くのを頼まれ、買ってくると「これはあさこちゃんの分」と渡してくれたそうで「なんて優しい人!!!」と懐かそうに笑い合い、仲の良い姿も見せてくれました。

■2人にとっての青春時代

『SUNNY』にちなみ、2人にとっての「青春」を聞くと、瀬奈さんは「宝塚に入ってから」との答えが。「男役10年という中で、のんびりと過ごしていた」と懐かしそうに語ってくれました。一方、花總さんにとっては、音楽学校に入る前の中学時代が青春。「電車で通学することが楽しかった。寄り道をしてクレープやソフトクリームを食べて楽しかった」と思い出を話してくれました。

宝塚音楽学校の受験については、2人とも「あまり準備をしてこなかった」と語り、受験すると決めてからパンフレットの後ろの方に載っている教室に行き、慌てて準備をしたというエピソードも明かしてくれました。

■多忙な日々…健康・美の秘けつ

常に舞台に立ち続ける2人。健康と美の秘訣を尋ねると、お2人ともに「睡眠」と即答。花總さんは「恥ずかしくて言えないくらいたくさん眠る」とのこと。瀬奈さんは「子供に起こされることもあるけれど、公演中は主人に寝させて」とお願いして睡眠を確保するそうです。

最後に、ファンの方へのメッセージでは、「これまでにない新しいエネルギッシュなパワーをお届けると思います。絶対に面白いです!」と花總さん。そして瀬奈さんも「映画がどのようにミュージカルになるのか楽しみにしていてほしい」と意気込みを語ってくださいました。

ミュージカル『SUNNY』は、東京公演の6月26日(7月5日まで)を皮切りに、大阪公演(7月9日〜13日)を行う予定です。