俳優の役所広司さん（68）主演で10月に公開予定の映画『八犬伝』の新キャストが発表されました。

小説家・山田風太郎さんの小説『八犬伝 上・下』を実写映画化する今回の作品。里見家の呪いを解くため八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命を描く『八犬伝』の世界と、その作者・滝沢馬琴が生きた現実の世界をシンクロさせた作品となっています。

主人公・滝沢馬琴役を役所さんが務め、挿絵を頼まれた浮世絵師・葛飾北斎に内野聖陽さん、馬琴の息子・宗伯に磯村勇斗さん、宗伯の妻・お路に黒木華さん、馬琴の妻・お百に寺島しのぶさん、そして『八犬伝』の物語の世界で剣士たちの運命を握る伏姫を土屋太鳳さんが演じるなど、これまでも豪華なキャスト陣の参加が発表されてきました。

そして今回、新たに4人のキャストが解禁。『八犬伝』の世界で八犬士の一人・犬塚信乃に思いを寄せる浜路を、俳優の河合優実さん（23）。現実の世界において馬琴に関わる重要なキャラクターで、江戸時代を代表する歌舞伎狂言作者・鶴屋南北を落語家・立川談春（57）が演じます。

また、劇中で描かれるのが鶴屋南北の代表作で、江戸時代の名作歌舞伎である『東海道四谷怪談』の初演。当時、七代目 市川團十郎と三代目 尾上菊五郎が演じた舞台を、中村獅童さん（51）、尾上右近さん（32）という現役歌舞伎役者の2人が再現。獅童さんが民谷伊右衛門、右近さんがお岩を演じます。映画は10月に全国公開予定です。