仙台在住の書店員作家・佐藤厚志 “被災地に生きる人々の心情”を描く『荒地の家族』【芥川賞候補作】
佐藤厚志さん (C)新潮社
主人公は、東日本大震災の津波で仕事道具を全て失い、病で妻を亡くした40歳の植木職人。その主人公の姿を通して、被災地に生きる人々の心情が描かれています。
佐藤さんは、1982年宮城県仙台市生まれ。仙台市在住で書店員として勤務しています。2017年第49回新潮新人賞を『蛇沼』で受賞しデビュー。2020年には第3回仙台短編文学賞大賞を『境界の円居(まどい)』で受賞。翌年には『象の皮膚』が第34回三島由紀夫賞候補となりました。