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趣里主演 塚本晋也監督最新作がベネチア国際映画祭に公式出品決定

2023年7月25日 18:31
趣里主演 塚本晋也監督最新作がベネチア国際映画祭に公式出品決定
主演の趣里さん (c)2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
第80回ベネチア国際映画祭にて、塚本晋也監督(63)の最新作『ほかげ』(11月25日全国順次公開 配給:新日本映画社)が、オリゾンティ・コンペティション部門への正式出品が決定しました。

塚本監督はベネチア国際映画祭で、2014年の『野火』、2018年の『斬、』と二作連続でコンペティション部門への出品を果たしていて、2002年の『六月の蛇』ではコントロコレンテ部門(現・オリゾンティ部門)で審査員特別大賞、2011年の『KOTOKO』でオリゾンティ部門の最高賞を獲得しています。

最新作『ほかげ』は、戦場の極限状況で変貌する人間を描いた2014年の『野火』、太平の世が揺らぎ始めた幕末を舞台に生と暴力の本質に迫った2018年の『斬、』の流れをくみ、戦争を民衆の目線で描き、戦争に近づく現代の世相に問う作品です。

正式出品について塚本監督は「こうしてまた、最古の映画祭に呼んでいただけること、たいへん光栄に思います。オリゾンティ部門は、これまで作った何本もの作品が上映された、馴染みのあるセクション。肩の力を抜いて、楽しく参加させていただきたいと思います。そして、終戦後の片隅に生きる人々の祈りが、ベネチアの皆さんにも届くことを願っています」と喜びを明かしました。
主演の趣里さん(32)は「『ほかげ』がベネチアに招待されたというニュース、本当に嬉しく思います。戦後の日本を舞台にしたこの作品がベネチアの皆様の目にどう映るのでしょうか。今からとても楽しみです」とし、森山未來さんは「『ほかげ』が評価され、個人的には初めてのベネチア映画祭への参加がこの作品であることを心から嬉しく思います。ベネチアの日差しと、島なみの揺らぎを楽しみにしています」とコメントしています。
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