俳優・山西惇「コロナ禍の後、役者を辞めようかと」 演劇大賞受賞で妻と4人の子どもに感謝
1992年に演劇文化の振興のため創設され、優れた舞台や演劇人に贈られる『読売演劇大賞』。悪役からコミカルな役まで自在に演じ、人気ドラマシリーズなどでも知られている山西さんは、舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』と『闇に咲く花』での演技が認められ最優秀男優賞に輝きました。
プレゼンターの俳優・段田安則さん(67)からトロフィーを受け取った山西さんは、「最優秀男優賞の知らせを受けた時に、車で劇場に向かっている時だったのですが、自分でもどうかと思うくらいに泣きました」と、うれしさをにじませました。
■俳優・山西惇「舞台と出合い、僕の人生は狂った」
山西さんは「18歳で劇団そとばこまちと出合い、20歳で生瀬勝久さんと出会い…」と俳優人生を振り返り、「様々な素晴らしい舞台に出合い、僕の人生は狂いました(笑)。狂ったからこそ、ここに立てているので感謝しかない」とユーモアを交えながらスピーチしました。
そして、「コロナ禍の後、役者を辞めようかなと落ち込みがちになっていた僕のことを、常に前向きに笑顔で支えてくれた妻と4人の子どもたち、僕と出会ってくれてありがとう。最後になりますが、この世にはいない両親に、僕をこの姿・この声で産んでくれて、この(舞台の)世界と出合わせてくれてありがとう」と、家族へ感謝を伝えました。