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女優、瀧内公美に独占インタビュー

2021年3月31日 19:26
女優、瀧内公美に独占インタビュー

今月2日から公開される映画『裏アカ』で主演を務める女優の瀧内公美さん。ドラマや映画で活躍する今注目の瀧内さんに単独インタビューを行い、映画の制作秘話や意外なプライベートについて話を聞いてきました。

2012年にデビューし、2014年公開の『グレイトフルデット』で映画初主演を務めた瀧内さん。去年は8本の映画やドラマ、舞台に出演。ドラマ『凪のお暇』、『恋はつづくよどこまでも』では主人公と同じ職場に勤める一癖ある役柄などを演じ、いま注目の女優です。

瀧内さん主演の映画『裏アカ』は、人間の二面性を象徴する、SNSの裏アカウントを題材にした現代的な人間ドラマ。日常のストレスを裏アカウントにぶつけていた瀧内さん演じるアパレルショップの店長“真知子”の数奇な日常の姿が描かれています。注目の若手俳優、神尾楓珠さんとの共演でも話題を呼んでいます。

Q:瀧内さんが女優を目指したきっかけは?

「もともと母親が映画が好きだったので、よく映画を観に行っていたんですね。なので映画は身近なもので、スクリーンに映る女優さんへの憧れみたいなものはありました。そういう幼少期の思い出が始めるきっかけではありました」

Q:瀧内さんから見て主人公の真知子はどんな人物ですか?

「社会的な地位が自分を保たせている。SNSの普及によってフォロワー数などの見える数字ではあるけれど、実態が見えないものに劣等感を持ってしまったりして、自分を保てなくなっていく役。自分を持っているようで、自分を持っていない人ではあるなと感じました」

Q:自分と真知子が似ていると思う部分はありますか?

「悩みながらも進もうとするところは似ているかもしれない。私自身もよく悩んだりするので。そういった部分で共感しましたし、一生懸命に何かをするというところは真知子の美しい部分でもありますし、私もそうでありたいなと思いました」

Q:今回の映画はSNSが題材ですが、普段SNSを活用していますか?

「しないです(笑)この題材を宣伝するのに“なんで?”と言われるかもしれないですけど。でも今回撮影させていただくにあたって、スタッフの皆さんと登録してみたりしました。けど何か発信するものがない(笑)」

SNSは不慣れと語る瀧内さんですが、自粛期間中は地元の友人たちとリモート飲みなどをして気分転換をしていたといいます。

Q:自粛期間中、ハマっていたことは?

「早寝早起き。シンプルに。なるべ早く起きて、身の回りのことやって。心がけないとルーズです。半径何メートル以内で生活したい感じ。だめですね(笑)」

取材中、終始にこやかに答えてくれる瀧内さん。日常でもあまり怒ることはないそうで、そこにはあるこだわりがあるといいます。

「怒りはクリエーティブを生まないと思うんですよ。そこでがんじがらめになっちゃうと、いい方向に行かないので。ちょっと『ん?』と思ったことでもなぜそう思ったのかって自分の中でちゃんと考えてあげることを大切にしています」

Q:芝居に関して意見がぶつかったときはどうしていますか?

「疑問があることは言うんですけど、感情的になって物事を発することは・・・この作品(映画『裏アカ』)の時はありました、あったあった(笑)でもその経験があったからこそ人と物作りしていく難しさも感じましたし、自分が未熟であることも気づかされました。必ずまわりのみんなが助けてくれるんだから、そんなに感情的にならずにちゃんと自分が今考えていることを伝えられるようにならなきゃなと思っています」

Q:今後チャレンジしていきたいことはありますか?

「仕事を続けること。続けていくこと。オーダーされる限りはきちんと応えていきたい。誰かのためにではなくて、自分のために、自分でしっかり考えてちゃんとしたものを提示していけたらなと思います。あと丁寧にやること。どうしても余裕がなくなると丁寧さがかけたり、見失ったりすることがあると思うけれど、余裕を持つために休みを取ること」と力を抜くときは抜きつつ、自分の考えをしっかりと持って芝居と向き合いたいと明かしてくれました。