×

宮沢りえ 「賛否両論ある作品になるだろうな」 実際の事件が題材の映画に出演した理由

2023年10月14日 22:35
宮沢りえ 「賛否両論ある作品になるだろうな」 実際の事件が題材の映画に出演した理由
イベントに登場した宮沢りえさん
俳優の宮沢りえさん(50)が14日、主演映画『月』の公開記念舞台挨拶に、共演の磯村勇斗さん(31)、二階堂ふみさん(29)、オダギリジョーさん(47)、石井裕也監督(40)と共に登場。出演を決断するまでの思いを明かしました。

映画は、『新聞記者』や『空白』など数々の名作を手がけてきた河村光庸プロデューサーが企画した作品で、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸さんの小説『月』が原作。深い森の奥にある重度障害者施設を舞台に、事件を生み出した社会的背景と人間の深部に切り込み、社会全体が“見て見ぬふり”をしてきた不都合な問題がつまびらかに描かれた作品。宮沢さんは、施設で働く元・有名作家の洋子を演じています。

イベントで、出演を決断するまでに至った思いを聞かれた宮沢さんは「この映画を企画・プロデュースされていた河村(光庸)さんが、撮影の直前にお亡くなりになられたのですが、河村さんと最初にお会いしたときに、この映画についての熱意をうかがって、内容的には賛否両論ある作品になるだろうなとは思いましたけど、ここから逃げたくないっていう気持ちが本当に強くわいたので、参加させていただいた。撮影中、河村さんという核がいなくなった後、監督・キャスト・スタッフは混乱しましたし、でもその魂を受け継いで、絶対に作品にしたいっていう不思議な熱気に満ちていて、すごく背中を押され続けて演じきることができたと思っています」と、作品に対する思いを語りました。