市川海老蔵 2年ぶりの歌舞伎座公演
歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(43)が、2年にぶりに出演する歌舞伎座『七月大歌舞伎』。今回、上演される第三部「雷神不動北山櫻」(7月4日初日〜16日千穐楽)について語りました。
海老蔵さんが出演する演目は1742年、二世市川團十郎さんにより初演された「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」。歌舞伎十八番の「毛抜」「鳴神」「不動」の3作品が織り込まれている成田屋ゆかりの通し狂言で善悪、個性豊かな5役、鳴神上人(なるかみしょうにん)粂寺弾正(くめでらだんじょう)早雲王子(はやくものおうじ)安倍清行(あべのきよゆき)不動明王(ふどうみょうおう)を早替わりで勤め、空中浮遊や豪快な荒事芸を披露します。
海老蔵さんは「二世團十郎が初演したころは朝から日が暮れるまで、丸一日の演目でした。私が2008年に作り変えさせていただいたものは、昼の部、夜の部の2部制におさまるようにしました。今までの形で上演したかったのですが、コロナ禍で上演時間にも制約がありますので、4時間近い演目を休憩時間含め2時間ちょっとにまとめなければなりません。色々大変ではありますが、みなさまにお楽しみいただけるように精一杯勤めます」と心境を語りました。
また「空中浮遊や早雲王子による立まわりがあったり、単独でも上演される『鳴神』『毛抜』や安倍清行の早口の弁舌があったりと各所に見どころがございます。普段、歌舞伎を見てくださる方はもちろんのこと、歌舞伎を見たことのない方にも是非見ていただきたいです」と見どころを明かしています。