幼児雑誌の付録に本物そっくりな“AED” 医療機器メーカーとコラボ 担当者を取材【9月9日は救急の日】
9月9日は『救急の日』です。この日にあわせて幼児雑誌の付録として企画されたのが、本物そっくりのデザインに仕上げた“AEDセット”。付録を企画した目的と思いを担当者に伺いました。
■幼児雑誌の付録に『おやこで!AEDたいけんセット』
実際に日本光電が製作する『普及タイプAED』とほぼ同じサイズで、レバーを引くとふたがパカッと開く仕掛けや、30秒の音声ガイドが流れるなど、本格的な付録となっています。
■付録を通して「AEDというものを知ってもらう」
付録を担当した小学館の幼児誌編集室幼稚園・付録担当の今村さんは、今回の付録について幼児向けの雑誌としてこだわった部分があるといいます。
――『幼稚園』で今回、AEDの付録を企画した理由を教えてください。
『幼稚園』の付録は常々、子どもたちが触りたくても触れないものとか、あと「こういうことを教えたいよね」ということを中心に、いろいろ企画を探しています。その中のひとつで、「AEDって大人でも触りたくても触れないよね」というのと、(AEDを)子どもたちに教えるというのもいいことなんじゃないかということで、企画を考えさせていただいて日本光電さんに企画を持っていきました。
――今回の付録で、幼児向けの雑誌としてこだわった部分はどこですか?
『幼稚園』は、付録と(雑誌の)中に書いてある記事とで連動して、読みながら遊びながら学んでもらうという感じなんです。AEDというものを知ってもらうのと、あと『おやこで!AEDたいけんセット』というタイトルに今回しているんですけど、親御さんも一緒に遊びながら、「そういえばこういうのだったな」とか、「こうなっているんだ」と思ってもらって、一緒に学んでほしいなというところと、AEDのマークって本当にいろんなところにいっぱいあって、ショッピングモールとか駅とか、今はコンビニとかでも導入し始めたと聞いているんですけど、(幼稚園児が)この付録を遊ぶことによって、AEDマークを見つけたりとか、「あ、ここにあった」とか、何かちょっとでも思ってもらえていたら、いざという時に役に立つかなと思っています。
■コラボした医療機器メーカーの担当者は「AEDを身近に感じていただきたい」
コラボした医療機器メーカーの日本光電はAEDのデザイン監修と音声ガイドの提供という部分で関わったそうです。日本光電・AED営業部の小関さんに話を聞きました。
――今回、コラボレーションの提案を受けたときの心境は?
当社としても「小さなころからAEDに親しんでほしい。そしていざという時にAEDを使用してほしい」という身近な救命教育の普及の姿勢と合致したことがきっかけで小学館様の企画に全面協力することをきめました。
――今回の付録のこだわりポイントや実際のAEDと比べたときに外せないと考えていたポイントはありますか?
丸みをおびたアールの部分はこだわっていたところでした。それに応えていただき、付録の完成度の高さはデザイン部門、技術部門含め大変おどろいています。
――AEDが『幼稚園』で付録になる意義や、付録を通して読者に伝えたい思いはありますか?
パパ、ママやおじいちゃんおばあちゃんなど家族で一緒に楽しみながらAEDについて学習し、AEDを身近に感じていただきたいです。また、命を救うことは他人の命も大事ということと同時に自分の命も大事だと感じてもらうきっかけになればうれしいです。