高島礼子、映画出演で「知識不足実感」
俳優の高島礼子さんが、4日に都内で開催された映画『祈り—幻に長崎を想う刻(とき)—』の公開直前イベントに出席しました。
戦争の爪痕が色濃く残る昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする2人の女性を描いた人間ドラマです。被爆したカトリック信徒・鹿役を務めた高島さんは「この作品には良いセリフがたくさん登場します。原爆が悪いんじゃない、戦争が悪いんです。その通りだと思います。少しでも平和へのメッセージが伝わるよう心から願っています」と呼びかけました。
脚本を読んだときの印象を高島さんは「教科書では知り得なかった現実が描かれていることに最初はすごく驚きました。と同時に、自分の知識不足も実感しました。この作品に巡り会えたことで、映画の中で当事者となりメッセージを送ることができる、そんな芝居をしたいと思いました」と振り返りました。さらに、本作では長崎からたくさんのエキストラも出演したそうで、「ご先祖様が被爆者だという方もたくさんいらっしゃいました。実際に戦争を経験した方たちから、直接話を伝え聞いているからなのか、芝居から“伝える力”を感じ、負けていられないという気持ちになりました」と話しました。