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七代目・尾上菊五郎 文化勲章を受章

2021年10月26日 11:47
七代目・尾上菊五郎 文化勲章を受章

歌舞伎俳優の七代目・尾上菊五郎さん(79)が26日、文化勲章を受章することが発表されました。

文化勲章は、前年度までに文化功労者に選ばれた人の中から、文化の発達に関して優れた功績を納めた人に授与され、これまでに脚本家の橋田壽賀子さんや、前衛芸術家の草間彌生さんらが受章しています。菊五郎さんは2015年に文化功労者に選出されていました。

記者会見を開いた菊五郎さんは「このような栄えある勲章をいただけるというのも懇切丁寧にご指導賜ったおじさんたち、また父や兄さん方のおかげとただただ感謝の気持ちでいっぱいでございます。この後もまだまだ役者の道が続くわけですが、色気、艶、愛きょう、また江戸っ子かたぎなるものを研究して、お客さまに楽しんでいただける役者になりたいと思っております」と喜びを語りました。

受章の連絡を受けた時の心境を聞かれると「うちにいて、いつも電話なんかとらないのに、その時ふっと電話をとって、文化庁からお話をいただきまして。あとは写メールがどうのこうのって、まだねガラケーを使ってる私ですから、何も分かんなくて」と笑いを誘いつつも「先輩たちの顔がぱっぱっぱって浮かんでありがたかったな。オリンピックの年に歌舞伎界が金メダルをいただいたかのような一生忘れない年になったなと思いました」と明かしました。

自身の役者人生について、まだ発展途上だという菊五郎さん。「夜布団に入って“勲章をいただける…自分でいいんだろうか”とかいろいろ考えますね。本当に重みのあるものなんだなと改めて考えさせられました。役者っていくつになっても死ぬ間際まで発展途上だと思います。これで良いと思ったらそれでもうおしまいです。いつまででも色気を追究して褒められたいなとか、煩悩を持って役者って努めていきたいものだと思っております」とさらなる活躍に意気込みました。


■尾上菊五郎さん
1942年10月2日東京生まれ。1948年に五代目・尾上丑之助を名乗り初舞台。1973年に七代目・尾上菊五郎を襲名し、2003年には人間国宝に認定された。歌舞伎界を代表する俳優の1人で、世話物、時代物、舞踊など幅広い芸域で数多くの当たり役を持つ。復活狂言や新作にも積極的に取り組む。