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戸田恵子 第一線で活躍し続ける仕事論【伊藤遼の声優 一答遼談】

2023年1月28日 1:20
戸田恵子 第一線で活躍し続ける仕事論【伊藤遼の声優 一答遼談】
アニメやマンガが大好きな伊藤遼アナウンサーが戸田恵子さんを深掘り
数多くのテレビドラマや舞台に出演する俳優の戸田恵子さん(65)。戸田さんといえば、国民的人気アニメ『それいけ!アンパンマン』のアンパンマンや『キャッツ・アイ』の来生瞳など、声優としても活躍されています。現在公開中のアニメ映画『金の国 水の国』でも主人公の姉・レオポルディーネ役を務めています。俳優としても声優としても第一線に立ち続ける戸田さんの考える、俳優と声優の“共通点”とは何か。“アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼がお話を聞いてきました。

【戸田恵子プロフィル】
1957年9月12日生まれの65歳。愛知県出身。テレビドラマ『ショムニ』や、映画『ステキな金縛り』など、俳優として活躍し、『スイート・チャリティ』、『踊れ艦隊のレディたち』など、数多くのミュージカルにも出演。一方、アニメ『それいけ!アンパンマン』のアンパンマンや『ゲゲゲの鬼太郎』(三作目)の鬼太郎、『きかんしゃトーマス』のトーマスなど、声優としても活動している。

■戸田恵子「オタオタするばっかりだった」 声優としての新人時代

――戸田さんが声優をやることになったきっかけはなんですか?

私は元々歌手でスカウトされて、東京に来て10代を過ごしたんですけど、もう全然歌手で売れなくて、劇団に入ることになったんですね。劇団に入って食べる手段として、何かやらなくちゃいけない。アルバイトしなくちゃいけないということで、うちの劇団のボスが野沢那智さんというアラン・ドロンの声でとても有名だったんですけど、声のお仕事をするという道をボスがつけてくれて、声優の養成所もない時代で、劇団でそういうことを教わっている訳でもないので。とにかくスタジオに放り込まれて、ここで食べていけるなら、「その役者として同じしゃべる職業で食べるようになれたらいいね」ということで、自分の意思とは関係なく、“食べる手段”として道をつけてもらったって感じです。


――戸惑いはありませんでしたか?

例えば、マイクの前のどのぐらいの位置に立ったらいいのかとか。スタジオにマイクが何本かあって、どこに私は立てばいいのかとか。そういうスタジオのマナーすらわからなくて、大抵主演の方が使うマイクってあるんですよ。でも、それがどれなのかもわからないし、マイクの距離感とか全然わからなくて、オタオタするばっかりでした。

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■アンパンマンの声優として35年 秘話明かす
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