『となりのトトロ』が世界初の舞台化 プロデューサーは久石譲「きっと世界中の人に伝わる」
『となりのトトロ』で音楽を手掛けた作曲家の久石譲さんが、本作の舞台化を提案し、宮﨑駿監督が快諾したことで始まったこのプロジェクト。久石さんが舞台のエグゼクティブ・プロデューサーを務めます。
久石さんは、『風の谷のナウシカ』(1984年公開)や、『風立ちぬ』(2013年公開)など、宮﨑駿監督が手掛けた10作品の音楽を担当しています。
作曲家活動の傍ら、2001年には映画監督として初めてメガホンをとり『Quartet カルテット』製作。日本初の音楽映画としてモントリオール映画祭のワールドシネマ部門正式招待作品に選ばれました。
■「世界に出ていく最初の作品になるんじゃないか」
久石さんは「日本発の世界中で上映されているオリジナル舞台作品、あるいはミュージカル作品がありません。“となりのトトロ” は世界中の人が知っている日本の作品です。もし舞台になったら、世界に出ていく最初の作品になるんじゃないか、そういう思いがあって “僕が観たい” と宮﨑さんに話したのがきっかけです。宮﨑さんからは “久石さんがやるなら” と言れました」とコメント。
また、映画の原作に携わっていた久石さんは映画を壊したくないという思いが強くあったそうで、「最初から日本語で舞台化したら、どうしても映画と被ってくる。ならば外国でやったらどうかと考えました。まったく違うカルチャーで育った人たちが違う言語でやっても、きっと世界中の人に伝わるはずです」と思いを明かしています。