歌舞伎俳優の中村獅童さん（51）と息子の小川陽喜くん（5）、夏幹くん（3）が13日、十二月大歌舞伎『超歌舞伎』（12月3日から開催）の取材会に登場。獅童さんが夏幹くんへの思いを明かしました。

取材会では「小川夏幹です」と力強く自己紹介した夏幹くん。すかさず兄・陽喜くんがペンライトで応援すると、獅童さんも「いいね！　兄弟愛だね。間がいいよ！」と褒め、会場が和やかな空気に包まれました。

そして獅童さんは、今回の舞台で初お目見得する夏幹くんについて「生まれながらに両手の小指が欠損しているという状態なんですね」と公表。さらに「世間にどう受け入れていただけるのか親として葛藤がないと言えば、うそになる。同じような境遇の方たちに勇気を与えるような存在になってくれればうれしい」と胸の内を明かしました。

公表するか、迷っていたという獅童さんですが、歌舞伎俳優に憧れる夏幹くんの姿をみて決断したそうです。獅童さんは「かわいそうって同情されたくないですし、かわいそうな役者だというふうに見ないでください」と訴え、「あたたかく見守っていただいて、成長を見守っていただけたら父親としてこんなにうれしいことはないですね」と語りました。