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吉本ばなな「見ることができて幸せです」 小説『ひな菊の人生』が初のアニメ化 海外映画祭にも選出

2025年4月15日 14:15
吉本ばなな「見ることができて幸せです」 小説『ひな菊の人生』が初のアニメ化 海外映画祭にも選出
『ひな菊の人生』(英題:Daisy's Life)
作家・吉本ばななさん(60)の小説『ひな菊の人生』が、初めて劇場アニメーション化されることが決定。吉本さんがコメントを寄せました。

本作は、幼いころにただ1人の家族だった母を事故で亡くしたひな菊の人生を描いた物語。メガホンをとるのは、『犬王』が第80回ゴールデングローブ賞にノミネートされた湯浅政明監督。キャラクター原案(幼少期)を奈良美智さんが担当し、脚本を田中幸子さんが手掛けます。

原作者の吉本さんは、「常に同じものを見ている感じがする湯浅監督に撮ってもらうのは、私の夢でした! 湯浅監督は真の意味で“動き”を表せる人です。登場人物たちそれぞれの内面が動きになる瞬間を見ることができて幸せです」とコメント。

そして湯浅監督は、「ばななさんの中でも終始絵が想起される小説で、生々しく怖い部分がありながら、最後のくだりは、昔 自分が夢想していたような、とても嬉しい内容でした。半径100メートルくらいの下町の焼きそば屋さんの人生を、宇宙規模で描きたいと思います」とコメントを寄せました。

また、劇場アニメ『ひな菊の人生』(2026年公開予定)は、フランスで開催される世界最大規模のアニメーション映画祭『アヌシー国際アニメーション映画祭2025』のWork in Progress部門への選出が決定しているということです。現地時間6月13日には、湯浅監督らが登壇し、本作のプレゼンテーションを行う予定だとしています。
最終更新日:2025年4月15日 14:15
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