デザイナーのマリー・クワントさん死去 ミニスカートで“女性の生き方を変えた”功績を振り返る
ブランドの公式サイトによると、1955年に最初のブティック『BAZAAR』を開店したクワントさん。1960年代に入り、クワントさんが手掛けたミニスカートが注目されると、その人気はイギリス・ロンドンを飛び出し、アメリカをはじめ世界的に広がりをみせました。
当時、世界のジャーナリストたちはミニスカートの驚異的な流行に、“女性の生き方を変えた”と報じ、女性がライフスタイルに解放感を求め始めた時期に、その欲求を満たしてくれるミニスカートが登場したことで、“女性解放の象徴”のように語られるようになったといいます。
■ロングブーツ、カラーストッキングなども考案
「もっと自由に、もっと楽しく暮らしたいという欲望の足かせになるような“タブー”に挑戦することって、ワクワクするくらい楽しい」と、話していたというクワントさん。実は、ミニスカートだけでなく、日本でも1971年頃にブームとなったホットパンツや、ロングブーツ、チェーンベルト、ショルダーバッグ、カラーストッキング、リブセーターなども考案したといいます。
また、「ファッションはルールではなくて感覚。楽しい娯楽だと思って、好きなモノを着ればいい」との思いから、“飽きが来たら新しいものに挑戦する”、その好奇心で女性の新しい生き方を切り開いてきました。
こうしたファッション界への貢献が認められ、2015年にはエリザベス女王から英国王室第二等勲章デイムの称号を授与され、2023年1月にはコンパニオンズ・オブ・オナー勲章を受章するなど、多くの功績を残しました。
クワントさんが手掛けるマリークヮントブランドは、公式サイトで「彼女の遺産は、マリークヮントの商品および世界的なファッション界への絶大な貢献として、今後も生き続ける事でしょう」とコメントしています。