幼少期で富士山を制覇 釈由美子が登山をたしなむ「普段見られない自然現象を五感で楽しむ」
俳優の釈由美子さん(43)が、17日放送の『バカリズムの大人のたしなみズム』(BS日テレ)に出演。初心者にもオススメの金時山で登山の魅力を紹介しました。
■釈由美子の登山のルーツとは
釈さんは、元山岳部の父の影響で幼少期に富士山を制覇。その後、芸能界デビューし、1度は登山から離れましたが、9年前に携わった登山番組で山登りの魅力を再認識。それからは数々の名峰を登ってきたと言います。現在は5歳の息子にもその魅力を伝えようと一緒に登山を楽しんでいるそうです。
今回、釈さんがやってきたのは箱根・金時山。静岡県と神奈川県の県境に位置し、山頂から見える富士山の絶景にひかれ、年間8万人以上の登山客が訪れる人気の山だそうです。さらに昔話『金太郎』が育ったとも言われる山でもあります。
午前8時に出発。山登りの基本は「早出早着」だと言い、山は天気が変わりやすいため昼前には到着し、暗くなる前に下山するのがいいとのこと。今回は初心者向けの2時間ほどのコースを登ります。
■登山におけるポイントを力説
歩き始めると、まずは公時(きんとき)神社に到着。『金太郎』のモデルになった坂田公時がまつられており、釈さんはここで登山の安全と子供の健康をお参りするのが習慣だそうです。なので神社のある山ではポケットに小銭を入れておくこともポイントだと言います。
神社を出るといよいよ本格的な登山道が始まります。山での歩き方は、足の裏全体で地面を踏みしめ、歩幅はなるべく狭く歩くことで体力を維持。さらに山によって靴をはきわけるという釈さんは、登山では靴選びが一番大事だと熱く語り「山に対して常に謙虚な気持ちでいないと、事故や遭難などにつながる」と登山への心がけも教えてくれました。
■釈流 登山の必需品を紹介
登山中に見えてきたのは金太郎が手まりにして遊んだと言われる、高さ3メートルほどの『金時 手まり石』や金太郎が母親と暮らしていたという伝説から『宿り石』と呼ばれる大きな岩。岩と地面の隙間には多くの枝が挟まれており、これは登山者たちが「岩が転がらないように」という遊び心から置いていくのだそうです。
ここで休憩をしながら、釈さんの登山における必需品を紹介。1つ目は “山専用ボトル” です。熱湯を入れておくと長時間の保温効果があり、カップラーメンなどが作れるなど、体を温めてくれる大事なアイテム。2つ目には “レインウェア” を挙げ「どんなに晴れ予報でも山は天気が変わりやすいから絶対装備」と言います。続いて出てきたのは “行動食”。登山中、エネルギーを復活させるためのチョコレートなどの甘い物に加え、釈さんは「梅おにぎりは大事です。塩分とクエン酸で梅です。これで疲れを軽減させて。南高梅がいいですね」と独自の必需品を明かしました。
■山頂からの絶景を臨む
休憩を終え再び出発。すると霜柱を発見し、子供に見せたいと写真を撮る釈さんは「普段見られない自然現象を五感で楽しむ。登山やアウトドアは最高の教育だと思ってるので」と母としての顔をのぞかせました。
出発から2時間ほどでついに山頂に到着。絶景を見た釈さんは「金時山のいいところは山頂の直前が険しくて到着した瞬間にバーっと(視界)ひらけるところ。爽快感があります。頑張ったご褒美! みたいな。テンションが上がるんです」と魅力を力説しました。
■金時山の絶品グルメ魅力を紹介
山頂には景色だけではない魅力があると言い、紹介したのは山小屋。山頂には静岡県と神奈川県の県境があり、各県に1軒の山小屋。山頂に2軒あるのは珍しいそうです。
静岡県側にある山小屋『金時茶屋』では釈さんオススメのグルメ・登山者たちからも長年愛されている『ナメコの味噌汁』をいただきます。汗をかいた後は塩分をとったほうがいいと濃いめの味付けで、釈さんは普段、このグルメと一緒に持参したおにぎりを食べるのだとか。
続いて神奈川県側にある『金太郎茶屋』を訪れ、名物『まさカリーうどん』をいただきます。様々なスパイスや具材を煮込んだ本格的スパイシーカレーだそうで、一口含んだ瞬間「おいしい!」と興奮気味の釈さん。さらに「このカレーうどんを食べたいから金時山に登りたいなと思うくらいおいしい」と絶賛しました。
最後に今後登ってみたい山を聞かれると「最終的な目標は北アルプスの奥地にある雲ノ平に行ってみたいです。3日間くらいかけて到着するという幻の秘境で、それはそれは美しい場所みたいで、父が生前ずっと行きたいって目標にしていたので、いつか家族で登りたいですね」と目標を語りました。
画像:(C)BS日テレ