山田洋次監督 佐藤蛾次郎さんを追悼 「強烈な印象はいまだに忘れられない」
山田洋次監督
山田監督は「50年以上昔、大阪で、ある作品のオーディションを行った時、時間に遅れてニヤニヤ笑いながら現れた彼の強烈な印象はいまだに忘れられない。渥美清が仁王様、その足に踏んづけられている天邪鬼が佐藤蛾次郎」と、佐藤さんの当時の印象を明かしました。
続けて「このコンビ無くして、寅さんシリーズは成り立たなかっただろう。典型を生み出すという、大きな仕事を、彼は小柄な身体、ユニークな表情、愛嬌のあるガラガラ声で表現してくれた。『男はつらいよ』シリーズを支えたレギュラーメンバーがまた一人減って、寂しくなりました」と悲しみを明かしました。
捜査関係者によりますと、10日午前10時半前、世田谷区の住宅で、この家に住む俳優の佐藤蛾次郎さんが、風呂につかった状態で動かなくなっているのを、自宅を訪れた親族が見つけて119番通報しました。佐藤さんに目立った外傷はなく、その場で死亡が確認されたということです。