映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口監督最新作、ベネチア国際映画祭に正式出品
映画宣伝会社によると、『悪は存在しない』は、自然豊かな町に暮らす親子の物語。『ドライブ・マイ・カー』で音楽を担当した石橋英子さんが、濱口監督にライブパフォーマンス用の映像制作を依頼したことがきっかけで製作が始まったそうです。
濱口監督はこれまで、同じく3大映画祭に数えられているカンヌ国際映画祭で、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)が脚本賞など4部門を受賞、ベルリン国際映画祭で『偶然と想像』(2021年)が銀熊賞を受賞しており、ベネチアでの受賞が期待されます。
■濱口監督「撮影を終えて非常に強い手応え」
濱口監督は今作について「3月に長野・東京での撮影を終えて、非常に強い手応えを感じました。出演者1人ひとりの声やありようが、私が想像していたものを遥かに超えていたからです」とコメント。ベネチア国際映画祭への参加ついては「この奇妙な成り立ちの映画の魅力を受け止めて、コンペティション部門に選出してくれたことを心からうれしく思っています」と喜びを語りました。
また企画・音楽を担当した石橋さんは「私が当初考えたことを遥かに超えた作品ができあがっていくのを目の当たりにし、そのことに驚きながら音楽を作りました。今もまだ驚いています。そして一つの独立した映画作品になり、こうしてベネチア国際映画祭に出品されることをとてもうれしく思います」とコメントしました。
第80回ベネチア国際映画祭は現地時間8月30日から9月9日まで開催されます。