宮﨑駿監督の名作アニメを原作にした舞台『千と千尋の神隠し』が、イギリス・ロンドンで上演されることを2日、製作元の東宝が発表しました。

2022年3月、東京・帝国劇場で世界初演された本作が海外へ進出。“演劇の本場”ロンドン・ウエストエンドで最大級という劇場『ロンドン・コロシアム』にて、2024年4月～7月の上演を予定しています。主人公・千尋役は、初演に引き続き俳優の橋本環奈さん（24）と上白石萌音さん（25）がダブルキャストで務め、セリフは日本語で上演されるとのことです。

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「（翻案・演出担当の）ジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん（宮﨑駿）は、この人は信頼できる──それがこの企画のスタートでした。ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。『千尋』が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです」とコメント。

一方、ジョン・ケアードさんは「2022年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮﨑駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛（くも）の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと」コメントを寄せています。